テーマ①

都市鉱山の資源循環可視化・再資源化向上に向けた検討

特定の資源・金属を対象に、資源循環の全体像を可視化し、再資源化率の改善余地を明らかにすることを目指します。

電子機器の基板と部品のイメージ

背景・目指す姿

経済安全保障や資源循環の観点から都市鉱山への関心が高まる中、効果的な再資源化施策を検討するためには、対象資源がどの程度存在し、回収・選別・抽出等の各段階でどのように流通しているかを把握することが重要です。

本テーマでは、特定の資源・金属を対象に、資源循環の全体像を可視化し、再資源化率の改善余地を明らかにすることを目指します。

想定する取組

1

対象金属の循環見取り図の作成

  • 研究所が保有する焼却灰・溶融飛灰の金属濃度データ、小型家電の金属組成調査結果等を整理・解析
  • スマートフォン、タブレット等の新デバイスについて、金属賦存量を調査
  • 回収・処理事業者等へのヒアリングやデータ解析を通じ、発生から回収・選別・抽出・精製までの経路・流通量を把握
2

再資源化率向上に向けた検討・実証

  • 資源・処理条件・回収方法・前処理方法等の見直し
  • 実サンプルを用いた金属抽出・精製実証
  • 実証結果等を踏まえた資源フローの検証と、再資源化率の改善余地の整理

応募にあたっては、1及び2の両方を一体として実施する提案のほか、1のみ又は2のみを実施する提案も可とします。

研究所が提供可能なデータ・情報等

  • 焼却灰・溶融飛灰の金属濃度分析データ(過去約10年分)
  • 小型家電の金属組成調査結果
  • 清掃工場・廃棄物処理施設に関する情報
  • 資源循環・金属分析に関する研究知見

求めるスタートアップ等

以下の技術・知見のいずれか、または複数を有する企業を想定しています。

  • 対象金属の資源循環・マテリアルフローの把握に関する知見
  • 廃棄物のトレーサビリティ、データ解析・可視化技術
  • 資源・処理条件・回収方法・前処理方法の改善に関する知見・技術
  • 金属(重要金属を含む)の抽出・精製技術
  • 回収拠点等での実証、サンプリング調査・分析の実施能力

想定する実証フィールド

都内の処理施設・回収事業者等を想定しています。具体的なフィールド、対象資源・金属、実証内容等は、提案内容を踏まえて協議のうえ決定します。

想定する成果

  • 対象資源・金属の発生から抽出・精製までの循環見取り図
  • 再資源化上の課題・ボトルネックの把握
  • 再資源化率の向上に資する技術・条件等の検討・実証結果
  • 今後の研究や施策検討に活用可能な知見の整理

(参考)研究所の関連研究

  • 都市ごみ中の希少金属の推定調査:携帯電話、ゲーム機、電子基板等を対象に、ごみ質組成調査や蛍光X線分析により希少金属量を推定
  • 焼却灰・焼却飛灰における希少金属の分布調査:清掃工場の焼却・灰溶融処理における希少金属の分配を分析
  • 焼却主灰からの有用金属の分離・回収に関する調査研究:金・銀・パラジウム・銅等について、選別条件を検討
  • 焼却飛灰の再資源化研究:焼却飛灰の再資源化に向けた研究を実施